こんにちは。
とあるメーカーで海外営業に関わって20年超の神高(かんだか)です。
TOEIC を頑張っても無意味なのかな。意味ないよ、というネットの書き込みも読んでしまって、気持ちが沈んでいるんです……
なんて悩んでいる方にお伝えしたい。
TOEIC(トエック)が無意味、なんてことないですよ、特に社会人(会社員)ならば。
製造業(メーカー)に勤めている立場から、個人的に感じている「それでも TOEIC にチャレンジしたい3つの理由」をお伝えします。
あなたの勉強のモチベーションにつながるなら、幸いです。
ちなみに、最近はオンライン版の TOEIC IP を受けています。
TOEICを頑張っても無意味なの?「意味ない」と言われても社会人ならチャレンジしたい3つの理由
TOEIC の権威(けんい)が日本ではすっかり定着しているから|無意味じゃない理由1
TOEIC(トーイック)の権威が日本ではすっかり定着しているから。
これが一つ目の理由です。
就職活動にしても、社内の昇格にしても、TOEIC 特に Listening & Reading のスコアは英語の運用能力を測る目安としてすっかり定着しました。
ぼくが初めて TOEIC を受けた1990年前後は、まだそこまで高い知名度じゃなかった。
試験結果のレポートも、今みたいな写真付きの立派な体裁じゃない。
しかし、それだけ日本の産業界が社員の英語力測定に指標を求めていたのでしょう。
今や日本の会社に勤めている会社員、社会人であれば、TOEIC のスコアは大きな武器になります。
たとえば、海外出張に行くなら600点欲しい、海外赴任するなら700点以上、といった具合です。
もちろん、TOEIC の英語を勉強しても無駄だ、という意見があることは知っています。
たとえば、海外の大学に留学したいなら、TOEIC よりも IELTS(アイエルツ)や TOEFL(トフル)に注力すべきです。
また、ペーパーテストで実践的な英語は身に付かない、という考えの方もいらっしゃいます。
実際、交渉現場で血のにじむような経験を積みながら身に付けられた英語は、生半可なものではありません。
とはいえ、それでもなお、TOEIC の権威性、オーソリティはある種の「神話」めいたものがあります。
チャンスが回ってくる可能性を考えれば、仕方がありません。
今の時代、就職活動で TOEIC IP を受けずに済ませられる就活生はいないでしょう。
ここまで権威性が定着したのは、TOEIC を運営する「IIBC 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会」が続けてきた広報活動、努力のタマモノ、と言えるでしょう。
Twitter(ツイッター) で TOEIC の公開テスト結果を自慢する人さえ、たくさんいるくらいですからね。( TOEIC 講師の方はお仕事なので仕方ないですが……)
TOEIC の英語は、特に実践の仕事の場で意外とよく通じるから|無意味じゃない理由2
TOEIC の英語は、特に実践の仕事の場で意外とよく通じるから。
これが二つ目の理由です。
IIBC の努力のタマモノ、なんて言い方をしましたが、実際に TOEIC の問題や解答に使われている英語表現が仕事でよく通じる、というのは事実です。
というのも、英単語や場面設定がいかにもオフィス街とその周辺(ランチや地域のイベント、ニュースや新聞など)に限られているからです。
もちろん、「仕事」といってもいろいろあります。
大リーグで活躍する大谷翔平選手のように「野球」を「仕事」としている人にとって、TOEIC のスコアは意味を持たないでしょう。
Ohtani-san の立場なら、キャッチャーや監督、栄養士やトレーナーなどがミーティングで使う表現や英単語を身に付けるべきです。
「水道管の修理業者はいつ来るの?」「明日だよ」なんて会話が聞き取れるかどうかは二の次だから。
まあ、これは極端な例ですが……。
あなたは、「製造業」「商社」「接客業」などにお勤めですか?
ならば、大丈夫。
つまり、一般的なオフィスやその周辺、あるいは展示会などで英語を使う機会のある社会人、会社員にとって、TOEIC の英語は「よく通じる」便利な英語表現集となっています。
TOEIC の教材、試験本番の中で勉強したことは、決して無駄にはなりません。
むしろ、公式問題集を音読するくらい「 TOEIC 英語」に惚れ込む時期があっても良いと思います。
スコアが990点満点で測られるので、少しずつ勉強できる試験形式だから|無意味じゃない理由3
スコアが990点満点で測られるので、少しずつ勉強できる試験形式だから。
これが三つ目の理由です。
TOEIC は合格、不合格のない、偏差値がスコアに換算されるタイプの資格試験です。
だから、400点台には400点台の、600点台には600点台のゴールを設定して学習を進められる。
リスニングのパート2(二人の短い会話)なんて、1分もあれば1サイクル練習できますからね。
これが英検だと(CSE というスコア形式の採点があるとはいえ)やっぱり合格、不合格で一喜一憂してしまいます。
自分自身の話で恐縮ですが、ぼくが初めて TOEIC 900点を超えたのは30歳を過ぎてからです。
メーカーで海外出張のある営業職をしていたので、さらに良い TOEIC スコアが欲しいな、とずっと思ってきました。
しかし、働きながらの勉強ですから、まとまった学習時間を取ることは難しい。
結婚し、休みの日を家族と過ごす時間も貴重でした。
だから、TOEIC IP(会社で受ける TOEIC の団体試験)の直前はテスト対策をしていましたが、それでも800点台で一進一退でした。
でも、こんなぼくでも勉強時間をゼロにしなかったことで、TOEIC 900点越えが達成できたし、その勢いで英検1級にも40歳を超えてから合格できました。
時間を味方につければ、働きながらの勉強でも意外と戦えるものです。
TOEICを頑張っても無意味なの?「意味ない」と言われても社会人ならチャレンジしたい3つの理由|まとめ
ここまでの内容をまとめておきます。
Twitter などで帰国子女の人とか専門職の人が TOEIC を重視しない理由がわかった気がします。
そうだねぇ(笑)、ありそうな光景だね。
ぼくが英語の勉強を始めた1980年代というか、そのずっと昔から、日本では英語に対してコンプレックスというか、特別な壁を感じてきたみたいなんだよ。
あと、「英語ができる人は仕事ができない。英語屋だ。」なんて陰で揶揄される職場もあったそうだよ。
まあ、ぼくも仕事全般で優秀だとは思ってないけど、社会人になってからも英語の勉強は嫌いじゃなかった、という感じかな……。
とはいえ、これだけ海外との仕事が増えて、スマホやインターネットで国外とのコミュニケーションが日常になった時代だ。
息子だって、テレビゲームの攻略 Youtube 動画が英語でも、いとわず観ている。
だから、あまり構えず、気軽に英語の勉強を続けていけば良いんじゃないかな。
社会人、会社員として長く働いておれば、人間関係が仕事を運んでくる、というケースも増える。
その時、英語ができると一気に世界が広がる、かも知れない。
TOEIC 対策ができるスマホアプリのレベルも上がっているしね。
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