だから、ぼくはこのサイト公開をためらった。
TOEIC-630.net(トーイック・ロクサンマル・ドットネット) は同じ職場の人、特に若い同僚に「 TOEIC 対策、TOEIC スコアの活用法」について伝えた内容がベースになっている。
趣味と実益から続けてきた英語学習は、40歳を超えて TOEIC 900点超、英検1級などといった形で実を結んだものの、そこまで到達できたのは単に「長く続けてきたから」だと思っていた。
無理もない。
べつにぼくは、英語の教師でもないし、TOEIC 専門のトレーナーでもないからだ。
近道なんて、なかった。
とにかく、学ぶのが遅すぎる。
TOEIC で900点を超えるようになったのは30歳を過ぎてからだし、思い返せば大学受験も決して成功とはいえなかった。
転職で地元の企業に戻り、地方都市の中小企業(メーカー)で働きながら英語を学んできた「ありふれた」学習者だ。
このブログは、地方のメーカーに勤め、海外営業に従事するありふれた会社員に過ぎないぼくの「 TOEIC(トエック・トーイック)に対する正直な感想」「 TOEIC のイメージ」などを頭の中でまとめただけの内容となっている。
だから、綺麗事ばかりではない。
働きながら身に付けたこと、わかったことだから、時間はかなりかかっている。
きれいごとではない TOEIC 対策と学んだ英語の活かし方
自分が「継続しただけ」の TOEIC 勉強法に大した意味はないと考え、 英語の学び方、活かし方について、特に質問された時以外は答えないようにしていた。
ところが、ある日、職場の若手から「 TOEIC 対策と仕事での活かし方について話をしてもらえませんか?」との依頼があった。
そこでぼくは、「 TOEIC に対して、自分が感じてることを率直に喋らせてもらう。でも、後の責任は取らないからね(笑)」という条件で話をさせてもらった。
「 TOEIC のスコアが上がれば、仕事で英語力を活かせます!」
そのようにうたう教材や書籍、論調が多い中で、誤解されることが怖かったから、予防線を張ったのだ。
ところが、この内容を伝えた若手から意外な反応が出てきた。
- 「この考え方を知って英語を頑張ったら、一人で海外出張できました」
- 「次の TOEIC を受けるのが楽しみです」
- 「社内で TOEIC IP を受けられることに感謝しています」
なるほど、そういうものなのか。
職場の若い同僚のような製造業や商社などで働く人、あるいは仕事である程度の経験を積んだ人には、何かのヒントを提示できるようだ。
本当に「仕事で使える英語」の学び方と TOEIC スコアの活かし方
皮肉なことに、ネットの世界で「仕事で使える英語」の学び方や活かし方は、とても優秀な人によって語られていることが多い。
あるいは、若くして海外で MBA その他の学位を取得して要職を経験した方など。
つまり、メーカーや商社の現場で働いた経験がない人も多いから、「ありふれた」実態とはずれてしまうようだ。
たとえば、Twitter(ツイッター) で「 TOEIC は簡単すぎるから無意味」「 TOEIC の表現なんて仕事で使えない」なんて煽ってくる人は多分、ご存じない世界だろう。
製造業(メーカー)や商社、特に「特定の商品やサービス」を扱う中小企業(あるいは、それなりの大手企業でも)の中で英語を使うのであれば、TOEIC Listening & Reading で 630点もあれば十分だ。
コミュニケーションの主役は、お客様に紹介したい「具体的な商品・製品」「サービス」、あるいはそれを使えば解決できる「課題」「問題」「悩み」であって、英語そのものではない。
あとは、TOEIC 630点レベルの英語力にプラスして「自分が扱う商品、サービスに関わる英語表現」を知っておれば、十分に「会社が求める、必要な人材」になれる。
だから、時間を身につけて勉強していけば良い。
今の時代、ほとんどお金をかけずとも、スマホ一つでいろいろなことが学べる。
ぼくみたいに、年齢と投資を重ねる必要はない。
神高 十真(かんだか とおま)の自己紹介
あらためまして、こんにちは。
サイトを運営している「神高 十真(かんだか とおま)」です。
1974年生まれのもうすぐアラフィフ。
とあるメーカーで海外営業部門の管理職をさせてもらっていて、海外向けの仕事は通算で20年以上になります。
このたび、あらためて「 TOEIC を中心とした英語学習」、つまり「社会人の TOEIC 勉強法」について、経験者目線から何かお伝えできるのではないか、と考えて「 TOEIC-630.NET 」を開設しました。
最後に受けた TOEIC L&R 公開テストでは、900点を切ってしまっているんですけどね。
スポーツ選手じゃないですが、視力の衰えも辛いんですよ、ほんとに(笑)。
社会人・会社員として働きながら、まじめに英語の勉強を続けている人への応援(エール)も込めています。
似た境遇、環境にある方、一緒にがんばりましょう。
また、貿易実務や海外営業についてのブログ「ビジタブル」を約1年半、先行して運営していますので、あわせてよろしくお願いします。