TOEIC初心者が失敗しやすい勉強法とは?|初めての受験から600点レベルを取るまで役に立つ正しい学習法3選

TOEICのコツ

こんにちは。

とあるメーカーで海外営業に関わって20年超の神高(かんだか)です。

神高
神高

TOEIC初心者、特に職場の若い人を見ていて、「失敗しやすい勉強法」ってあるんじゃないかな、と感じるときがあります。

初学者が陥りやすいパターンとでもいうのでしょうか。

TOEIC(トエック、トーイック)の場合、特殊なマークシート式の資格試験なので高校、大学の試験や入試とは試験内容も対応法も違います。

自分自身、TOEIC で満点(990点)は取れませんし、英語講師でもありません。

ただ、英検は1級まで取れましたし、直近の TOEIC ONLINE のスコアが 915点、試行錯誤と受験経験(回数、年数とも)だけは豊富ですから、「TOEIC初心者でも本当に役に立つ学習法」をお伝えできると思っています。

さっそくですが、「TOEIC 初心者が陥りやすい勉強法」と

【 TOEIC 直前対策】

TOEIC初心者が失敗しやすい勉強法とは?|初めての受験から600点レベルを取るまで役に立つ学習法3選

TOEIC初心者が失敗しやすい勉強法として、以下の3つが考えられます。

  • リスニング(Listening Section)の勉強を後回しにする
  • 憶えている英単語が圧倒的に少ないことを軽視する
  • 本番と同じ時間配分(2時間)を経験しないまま受ける

順にみていきながら、「正しい学習法」も一緒に考えてみましょう。

リスニング(Listening Section)の勉強を後回しにする

リスニング(Listening Section)の勉強を後回しにする。

これが一つ目の失敗です。

というのも、初心者の方は「リスニングセクションの方が短時間の学習でスコアアップしやすい」ということを知らないからです。

中学校から大学にいたるまで、日本人はほとんど英語のリスニングに学習時間を割いてこなかった。

だから、逆にいえば、伸びしろがハンパない。

今まで、ほとんど対策らしい対策をしてこなかった「科目」ですからね。

学生時代の英語の授業を思い出してみてください。

学習指導要領の変化により、中学、高校、あるいは小学校でも「聴く、話す」のレッスンに割かれる時間が増えました。

それでも、英語を「聴く(リスニング)」よりも「読む(リーディング)」の方が圧倒的に多かったでしょう?

しかし、TOEIC Listening & Reading はリスニングが「495点(満点)」、リーディングが「495点(満点)」と 50/50 、同じだけの配点があります。

しかも、リスニングセクションは100問を45分で終えるため、一つ一つの問題が短い。

(注:リーディングセクションは、同じ100問を75分で解きます)

つまり、リスニングはスキマ時間で学習するにしても勝負が早いのです。

特に、一問一答の自然な反応を選ぶ「part 2」は、問題数が100問中25問もあります。

TOEIC 初心者はついつい学生時代の習慣から「リーディング」対策から始めてしまいがちですが、まずは「リスニング」から勉強していくのが TOEIC の正しい学習法です。

心配は要りません。

今や CD やカセットテープが無くとも、スマホの音楽再生機能を使えば、リスニング対策ができます。

憶えている英単語が圧倒的に少ないことを軽視する

憶えている英単語が圧倒的に少ないことを軽視する。

これが二つ目の失敗です。

TOEIC の合計点が300点前後~400点に届かない場合、ほぼ間違いなく、覚えている英単語が少なすぎます。

これは、別に TOEIC に特化した、出題されやすい単語に限りません。

高校受験、大学受験で出題される範囲の単語も、おそらく曖昧な記憶、うろ覚えになっているはずです。

TOEIC の場合、自分で綴り(スペリング)を書くことはないので、目で見て意味が分かれば OK。

日本語でたとえるなら「薔薇」を自分で書けなくとも「バラ」と読めて、「バラって、花よね」とイメージできるなら、得点につながります。

しかし、「薔薇」を読めず、さらに「何となく、花かな」くらいの想像もつかないと、正解は選べません。

朝日新聞出版のサイトで紹介されている「TOEIC 基本単語 200 words」を眺めてみてください。

この表で「半分くらいしかわからないなあ」という場合、いきなり試験対策をしてしまうと、ちょっとヤバい。

ケガをするかも知れない。

その場合は、マラソン挑戦の前にウォーキングから始めるように、リスニング対策よりも先に「単語対策」をしましょう。

読み方があいまいでも、心配いりません。

今や「Google 翻訳」はインプットした英単語を翻訳するだけではなく、綺麗な音声で読み上げてくれます。

音を確認したい英単語を入れて「スピーカー」(🔊)マークを押すと、日本語訳とともに正しい発音を教えてくれます。

本番と同じ時間配分(2時間)を経験しないまま受ける

本番と同じ時間配分(2時間)を経験しないまま受ける

これが3つ目の失敗です。

  • TOEIC がどんな試験かは分かった。
  • 出題形式も、なんとなく分かっている。
  • いくつかサンプル問題も解いてみた。
  • 少しは、正答できるだけの手ごたえがある。

という段階でも、「試験本番」と同じ2時間を同じ時間配分で再現したことがない、という人はいます。

実際、自分も自宅で「2時間」の試験本番を体験する自信がなかったので、近くの勉強ができるカフェや時間貸しのシェアオフィスにこもったことがありました。

オンラインではない TOEIC Listening & Reading は2時間、市民マラソンなら20キロ(ハーフ)を走るくらいの長丁場です。

それなのに、今まで最長2キロ、あるいは5キロ、なんて経験値で本番に出たら、おそらく後半、バテてしまいます。

これと同様のことが TOEIC でも言えます。

だから、せめてリスニング45分、あるいはリーディングの75分はぶっ通し(休まずに)で問題を解く経験を練習段階でしておきたい。

もちろん、経験したらわかりますが、リスニングとリーディングの間に5分でも休憩を入れたら、脳の疲れは全然違います。

違うのですが、本番の時間に追われる感覚を体験するなら、せめて45分、75分は通して試験を再現するようにおすすめします。

なお、問題は「TOEIC L&R 公式問題集」を使うか、「スタディサプリ(スタサプ)TOEIC 対策」を活用しましょう。

試験直前なら、スタディサプリの7日間無料体験を活用すると、無料でテスト対策ができます。

TOEIC初心者が失敗しやすい勉強法とは?|初めての受験から600点レベルを取るまで役に立つ学習法3選

ここまでの内容をまとめておきます。

TOEIC 初心者が陥りやすい失敗、効果の薄い勉強法、という観点でお話してきました。

科学的にスコアを計測しているように思える TOEIC ですが、あくまで資格試験、マークシート式の英語の試験に過ぎません。

同じ程度の実力でテストを受けたら、似たようなスコアが出なければいけない。

誰もが引っかかる難しい問題は出せないし、全員が正解するような簡単な出題もできない。

となると、やっぱり、「出題パターン」と「繰り返し使われる英単語」ができてしまうんですよね。

受験者の裏をかくにしても、限度があります。

だから、もし就職、あるいは昇給、昇格などで TOEIC 600点~が必要、というのであれば、「TOEIC なんて、たかが試験」だと思って対策していくのが吉です。

  • リスニング(Listening Section)の勉強を後回しにする
  • 憶えている英単語が圧倒的に少ないことを軽視する
  • 本番と同じ時間配分(2時間)を経験しないまま受ける

この三つを避けて、基本的な訓練を進めていけば、初心者から中級者、経験者へとステップアップできるはずです。

試験が近い方、次の TOEIC に向けて勉強を続けている方、是非とも頑張ってください。

吉報をお待ちしております。

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