TOEICと英検のレベル比較|トーイックスコアと級をシンプルに比較できない理由とは

TOEICのコツ

こんにちは。

とあるメーカーで海外営業に関わって20年超の神高(かんだか)です。

  • 英検の1級は TOEIC スコアだとどれくらい?
  • 昔、チャレンジした英検準1級、1級に今なら受かるかな?

なんて疑問に思っていませんか?

ぼく自身、40歳を過ぎてから TOEIC、英検ともチャレンジをしていて、TOEIC IP ONLINE 915点(2021年)、英検1級に合格(2018年)した体験から、リアルな実態をお伝えできます。

今の TOEIC、英検を端的に表すと、以下のコメントに集約されます。

  • TOEIC は大幅に難化、「時間との戦い」色が強い
  • 今の英検準1級、1級は、ライティングが得意なら戦える

比較表などを交えながら、もう少し詳しくお話しましょう。

TOEICと英検のレベル比較|トーイックスコアと級をシンプルに比較できない理由とは

正直、TOEIC も英検も、難易度や問題構成が変わっていくので、単純に比較できなくなっています。

たとえば、「2015年頃は、これくらいの相関だった」という表を見ても、あまり意味が無いんですよね。

ということで、ぼく個人の、TOEIC と英検(英語検定)の、勝手な(笑)比較表(イメージ)です。

英検(級)TOEIC(スコア)
1級900点~
準1級800点~
2級600点~
準2級500点~
3級400点~

ここで、先ほどのポイントをあらためて紹介します。

  • TOEIC は大幅に難化、「時間との戦い」色が強い
  • 今の英検準1級、1級は、ライティングが得意なら戦える

時代の要請、変化にあわせて、TOEIC も英検も問題構成や難易度が変わっています。

TOEIC Listening & Reading の直近の大きな変更は2016年5月、TOEIC公開テストから実施されました。

パート1(写真)の問題数が減り、リーディング問題のボリュームも増え、従来と同じようなスタイルの問題構成でありながら、全体的に難しくなっています。

何というのか、簡単に高得点、特に満点(990点)を取らせないような仕様の変更です。

一方、英検も2016年度第1回(6月)の試験から大きく構成が変わりました。

特に、英検準1級と1級は「ライティング」の重要度、さらには配点が大きくなりました。

極端な話、英検は一次試験から「アウトプット」重視に変わった、ということです。

つまり、TOEIC も英検も、2016年から別物になっている、というわけです。

昔の「難易度比較」のイメージでテストを受けると、ためらうことになります。

というのも・・・。

英検準1級、1級はボキャブラリー(語彙問題)のウェイト(重要度)が下がった

英検準1級、1級はボキャブラリー(語彙問題)のウェイト(重要度)が下がりました。

別の言い方をすれば、ライティング重視にかなりシフトされた、とも言えます。

一例として、英検準1級の配点のスコア(点数)を比較表にすると、こんな感じです。

旧方式現(新)方式
リーディング51750
リスニング34750
ライティング14750
合計992250
英検準1級の配点を新旧で比較

つまり、現代の英検は、ライティングとリスニングで失敗すると、いくら単語(ボキャブラリー)を強化していても、不合格になってしまうんですよね。

ぼく自身、約20年前(30歳前)の一時期、英検1級に何度かチャレンジして挫折した経験があります。

その時に感じたのは、大問一の穴埋め問題のレベルの高さです。

穴埋め箇所は四択の選択肢ですが、一つ意味が分かればマシな方、下手をすると4つとも知らない、なんてのがザラだったのです。

当時、TOEIC 800点を少し超えたくらいはあったでしょうか。

それくらい、英検1級のボキャブラリーは要求が高かった。

それが、2017年に再チャレンジした時には、そこまでと感じなかった。

もちろん、ぼく自身が年齢を重ねたこともあるとは思います。

それでも、旺文社の「英検・出る順」中心のボキャビル対策で、TOEIC 900点から少し上で英検1級に受かる、というイメージはなかったので、試験自体が変化している、と言えるでしょう。

TOEIC は大幅に難化、「時間との戦い」「作業」感が強い

一方、TOEIC ですが、必要とされる語彙(ボキャブラリー)はレベルアップしていると感じます。

しかも、試験時間をキープ(リスニング45分、リーディング75分)したまま、問題のボリュームを増やしているので、テスト終了の合図までに解ききれないケースが明らかに増えてきました。

(ぼく自身の加齢、視力の低下などの影響が出ているかも知れませんが…… (^^; )

最新の TOEIC Listening & Reading で高得点を取りたいなら、リーディング終盤のダブルパッセージ、トリプルパッセージ(2つ、あるいは3つの文章を読んで選択肢を選ぶ問題)は捨てられません。

しかし、ここが「英語力との戦い」、というよりも「時間との戦い」なんですよね。

TOEIC だって試験(ペーパーテスト)ですから、「何となく正解」ということはなく、4つの選択肢があれば、必ず

  • 一つの「選択肢」が「正解となる理由」
  • 三つの「選択肢」が「正解とならない理由」

が単語の言い換えなどを絡めつつ、問題文中に必ず隠れています。

TOEIC の場合、絶対に「世間の常識から、正解はA」「科学の理論から、正解はB」ということはない。

さらにいえば、TOEIC は、後から「正解と考えられる選択肢が二つありました!両方、正解とみなします」なんて大学受験みたいなことは起きないように作られていますからね。

つまり、現代の TOEIC の終盤、最後の約20分はこの「正解」「不正解」の仕分け作業を行うことに時間が使われます。

そう、「作業」なんです。

架空の電子メールを2通読み、それに対する謝罪レター(これもフィクション)を読んで「どこ」に「何」が書かれているかを読み取る「作業」。

それをどこまで早く(ざっくり1問あたり60秒以内)できるのかを試されています。

この「正解」を探す作業を、英語学習の世界では「スキャニング」とか「スキミング」とか、そんな名前で呼ぶこともあります。

たしかに、仕事で英文メールの要旨をすばやく理解できるのは役に立ちます。

とはいえ、英検など従来型の英語の試験と比べると、最近の TOEIC はちょっと別の能力を測っている感じです。

今の英検1級は、ライティングが得意なら戦える

一方、英検は英語学習者としては「まともな」方向に進化していると感じます。

端的にいえば、「今の英検1級は、ライティングが得意なら戦える」試験です。

配点は先ほども紹介した通り、1次試験の3技能ともフラット、平等になりました。

旧方式現(新)方式
リーディング51750
リスニング34750
ライティング14750
合計992250
英検準1級の配点を新旧で比較

ということは、問題数から見ても「ライティング重視」なんですよね。

あるいは「アウトプット重視型の英検」と言い換えてもいい。

高校受験、大学受験の改革にも近いものがあります。

大昔の英検のライティングは「文法の正しさ」「適切な単語や言い回しの選択」に重点が置かれていました。

なんというか、大昔の東京大学や京都大学の入試(二次試験)に出てくる英文和訳みたいな感じ。

しかし、2016年以降の英検は、ディベートのような「仮定」を含むにしても「自分の意見をまとまった文章で表現する」能力が試されます。

たとえば、2021年の第1回であれば、ライティング(英検1級)の出題形式はこんな感じです。

「Are economic sanctions a useful foreign policy tool?」(経済制裁は有用な外交政策手段ですか?)

「理由を3つ示しつつ、200文字から240文字で書いてください」という条件を満たすなら、基本的に賛成でも反対でも、どちらの立場を取っても構いません。

どうです?

この手の出題スタイルなら、会社員、社会人経験のある方なら書けそうな気がしてきませんか?

別に問一の語彙問題(穴埋め問題)に出るような難しい表現や単語を使う必要はありません。

構成がしっかりしていて、文法的に正しく、英単語の選択が自然で正しければ、高得点が狙えるのですから、英検1級の問題だからというだけで怖れることはありません。

つまり、ライティングが得意であれば、TOEIC のスコアに関係なく、英検1級、あるいは準1級といった高い級を狙えます。

ここまで英検がアウトプット重視に変わると、TOEIC Listening & Reading と英検のスコアを比べることはますますできなくなっています。

TOEICと英検のレベル比較|トーイックスコアと級をシンプルに比較できない理由とは|まとめ

ここまでの内容をまとめておきましょう。

就活の履歴書に書くために TOEIC に取り組む、というならまだ頑張れる。

しかし、英検にしても TOEIC にしても、よほど英語学習を意識していないと社会人になってまでチャレンジすることは難しい。

働くようになると、英語以外にも、学び、経験したいことは多いですからね。

とはいえ、検定試験、資格試験って、自分の英語学習の「道しるべ」として、使えるツールだと思うんです。

値上がりしているとはいえ、どちらの受験費用も飲み会一回分くらいで収まります。

とくに、社会人で TOEIC 800点前後から900点くらいで行き詰りを感じている人は、英検に挑戦してみる価値はあると思います。

準1級、1級に合格できれば自信になりますし、ライティング、スピーキングと TOEIC Listening & Reading で後回しにしていた部分も鍛えられますしね。

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